普通に用いている波高計は海面上のある一点における水位の時間的変化を、ある時間間隔について記録し、その時間間隔内の波浪状態を統計学的に推定するようになっている。リモートセンシングでは、ある時刻におけるある面積内の空間平均の波浪状態を測定する。この面積は、人工衛星からのリモートセンシングでは通常は数kmのオーダーである。(合成開口レーダーでは数10mの空間分解能が得られているが、莫大な計算時間を要するほか後述する理由から業務的には利用できない。)一方、沿岸域及び浅海域では、波の場が数100mの距離で大きく変化することがあるので、このような海域